ごみはどこから運ばれてくるのですか

クリーンセンター多摩川には、稲城市・狛江市・府中市・国立市から出た可燃ごみが、ごみ収集車で運び込まれ、焼却処理が行われます。また、可燃ごみ以外にも、稲城市・狛江市の不燃ごみ・粗大ごみの処理も行っています。
 

ごみはどのくらいの量が運ばれてくるのですか

クリーンセンター多摩川には一日に約250トンのごみがごみ収集車で運び込まれます。
ごみ収集車から降ろされたごみは、可燃ごみピットで一時的にごみをためていきます。このピットは25メートルプールの約25倍あり、最大約4,500トンのごみがためられます。
 

ごみクレーンはどのようなことを行っているのですか

可燃ごみピットのごみクレーンはごみをつかみ、焼却炉に投入してごみを燃やすため、ごみホッパーへごみを入れたり、可燃ごみピットの中のごみをかき混ぜたりしています。ごみクレーンは2.5~3トンのごみをつかむことができます。
また、ごみクレーンが紙やビニールなどの燃えやすいものと生ごみなどをよくかき混ぜているのは、なるべく均等な状態で焼却炉に入れることによってごみを燃えやすくするためです。
 

焼却炉の中では何℃くらいでごみを燃やしているのですか

焼却炉の温度は約850℃の高温で焼却しています。なお、焼却炉は全部で3基あって、いつも動いているのは2基で、残り1基は点検や修理などをして焼却炉が故障しないようにしています。ごみが多いときなどは3基動かします。
 

ごみを燃やしたときに出る熱の有効活用はしているのですか

ごみを燃やすときに出る熱を有効利用してボイラーで水を温めて蒸気をつくり、水蒸気の力で蒸気タービンを回して発電機で発電しています。発電された電力はこの清掃工場で利用するとともに、余った電力は売却しています。蒸気タービン発電機は最大で6,000キロワットの電気をつくることができます。これは一般の家庭の約2,000軒分の電気にあたります。
また、ごみを燃やすときに出る熱はこの工場で使う温水や空調の熱エネルギーとして活用するほか、近隣の公共施設である稲城市立病院(平成13年11月~)や健康プラザ(平成24年4月~)にも高温水として供給しています。
 

粗大ごみ・不燃ごみはどのように処理されるのですか

クリーンセンター多摩川では狛江市と稲城市から出た粗大ごみ・不燃ごみを処理しています。(府中市と国立市の粗大ごみ・不燃ごみとはそれぞれの市で処理されています。)
運び込まれた粗大ごみ・不燃ごみは、まずは破砕機という大小のハンマーを持った装置に通して細かく砕きます。砕いた後に、鉄やアルミは磁石の力で取り除き、鉄とアルミをそれぞれ分けて、リサイクルしています。金属以外の燃えるものについては、可燃ごみピットに送られて、その後、焼却炉で焼却処理をします。
 

焼却した後の灰はどうなっているのですか

クリーンセンター多摩川からでた焼却灰は、すべて日の出町にある東京たま広域資源循環組合のエコセメント化施設に搬入され、エコセメントの原料として全量がリサイクルされます。
※エコセメント化施設は平成18年7月に稼働した施設で、焼却灰を埋め立てることなく再利用することができるため、最終処分場の延命化に大きく寄与しています。
 

クリーンセンター多摩川はいつできたのですか

クリーンセンター多摩川は平成10年3月に竣工しました。全連続燃焼式(ストーカ炉)の焼却炉が3基あり、焼却能力としては450t/日(150t/日×3基)となっています。
 

クリーンセンター多摩川の煙突はどのくらいの高さですか

クリーンセンター多摩川の煙突の高さは約80メートルあります。
 

クリーンセンター多摩川では何人くらいの人が働いているのですか

クリーンセンター多摩川は24時間運転のため、約80名の運転職員が交替で働いています。
 

クリーンセンター多摩川にはごみ収集車が何台あるのですか

クリーンセンター多摩川はごみの焼却のみを行っているため、ごみ収集車を1台も持っていません。クリーンセンター多摩川にごみを運び込む収集車は、市役所が収集を委託した民間の会社のごみ収集車です。
 

ごみを分別しないと、どのような事故が起こるのですか

可燃ごみの中に発火物や危険物等が入っていると、ごみ収集車やごみピットで火災が発生したり、焼却炉の装置が故障したりすることがあります。また作業員のけがの原因にもなります。ごみの分別をすることで、事故をなくすことができますので、ごみの分別にご協力をお願いします。
 

クリーンセンター多摩川の運転が停止した場合はどうなるのですか

事故等によりごみ処理ができない状況になると、ごみピットにごみがたまってしまい、この状態が続くと最後には家庭からのごみの収集ができなくなってしまう場合があります。このような状況にならないように、安定的な処理を第一に心がけて管理・運営を行っています。ごみを出す皆様もごみの分別にご協力をお願いします。