現場スタッフ インタビュー
クリーンセンター多摩川では、稲城市・狛江市・府中市・国立市にお住まいの皆さんから出された可燃ごみについて、焼却等により中間処理をしています。
可燃ごみ焼却処理施設は、24時間365日稼働しており休みなく可燃ごみの処理をしていますが、これには約80人の現場スタッフが交代で業務に携わっています。
そんなクリーンセンター多摩川で可燃ごみ焼却処理を行っている委託事業者の現場スタッフにインタビューをしました。
クリーンセンター多摩川の仕事を少しでも身近に感じていただけたら幸いです。
01.クレーン操作員
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クレーン操作員 安部 由利登 さん |
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ーどのような仕事をしているのですか?
ーごみクレーンはどのように操作をするのですか? 操作台の両側にあるレバーを使ってクレーンを前後左右に動かしたり、ワイヤーを巻き上げたりして操作しています。クレーンは一度操作をすると惰性で一定程度動いてしまいます。その動きを止めるブレーキはついていませんが、インバータ制御で止まります。しかし、クレーンが大きく振れて壁に当たったりしないよう、慎重に操作をしています。
ー仕事のやりがいは何ですか? クレーンの操作によって可燃ごみピット内のごみを混ぜ、ごみの質を均一にすることで焼却炉内の燃焼温度を安定させることができることにやりがいを感じています。クレーン操作室からは焼却炉内の様子はわからないので、焼却炉の制御をしている中央制御室のスタッフと連絡を密にとりながら作業をしています。
ー作業中に気をつけていることは何ですか? クレーン操作室は可燃ごみピット全体を見渡せる場所にあるため、可燃ごみピット内で火災などの事故が起きていないか等を特に気をつけて作業をしています。
ー作業をしている中での苦労は何ですか? クレーンの操作をする時は、イスに腰掛けた状態で若干前屈みの姿勢となっているので、腰に負担がかかることです。イスにはクッションを敷いたりしているのですが、どうしても腰が痛くなってしまいますね。 |
ーどのようなことを心がけて仕事をしていますか? 可燃ごみと言ってもその種類により焼却炉に入れた際の燃焼温度が変わってくるので、常に燃焼温度を安定させるため、クレーン操作で混ぜ合わせて均質な状態のごみを作ることを心がけています。
ーごみを出すときに気をつけてもらいたいことは何ですか? お住まいの市のごみの出し方のルールに従い、可燃ごみや不燃ごみといった分別をしていただくことが大切だと思います。きちんと分別をしていただくことによって、工場内での事故を未然に防ぐことができるためです。
ーちなみに、お休みの日はどのように過ごしていますか? ウォーキングをしたりして過ごしています。また、バイクにも乗るので、秋になったらツーリングキャンプにも行きたいですね。そのために今は道具を買い集めています。
ーやっぱりクレーンゲームは得意なのですか? 特に得意なわけでなはいです。クレーン操作の資格をとってからは、やったことはないですね。実際のクレーンとクレーンゲームとでは、クレーンの爪の数が違うので、感覚は異なると思いますよ。 |
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02.計量担当
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計量担当 川野 典子 さん |
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ーどのような仕事をしていますか?
ごみ収集車が運んでくるごみの重さを計測しています。計測には、ごみ収集車ごと上に乗れる計量台を用いていますが、計量台にごみ収集車が効率よく安全に乗れるよう、監視と誘導も行っています。計測したごみの重さは市ごとなどで取りまとめて、今後の収集計画に役立てています。
ー仕事のやりがいは何ですか? クリーンセンター多摩川で働きはじめてから約10年ほど経ちますが、公共事業として市民生活の一翼を担っていると思うと身が引き締まるし、やりがいを感じています。
ー仕事をしていて面白いことは何ですか? 毎日延べ約270台のごみ収集車がやって来ますが、ごみ収集車に乗ってくる作業員の方々との会話が楽しく感じています。その日の天気のことなど簡単な会話をする程度ですが、一緒に仕事をする仲であるので、そのようなコミュニケーションを図ることが大切だと思っています。 |
ー仕事で気をつけていることは何ですか?
年末年始などのごみが多くなる時期には、ごみ収集車を滞りなく計量台へ乗せるようにして、ごみ収集作業に影響が出ることのないよう気をつけています。あとは、安全性や衛生面に気をつけて、ごみ収集車からごみの搬入作業を行うプラットホームや搬入路の清掃を定期的に行うよう心がけています。
ーところで、クリーンセンター多摩川は最寄り駅から歩くと時間がかかりますが、どのように通勤していますか? 自宅から自転車で通勤しています。途中坂道もあり大変ですが、四季の移ろいを感じられ、日々の鍛錬にもなります。
ー最後に、ごみを出す時に気をつけてもらいたいことは何ですか? 安全で効率的な可燃ごみ焼却処理にはごみの適切な分別が必要です。そのために、お住まいの市の分別ルールに従って、ごみの分別にご協力いただきたいと思います。 |
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03.整備担当
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整備担当 山形 典久 さん |
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―どのような仕事をしていますか?
施設内の電気の点検・保守・整備を行っています。主に一日の大半は各セクションごとに分けた設備について、2人1組になりながら各階の制御盤のデータを点検簿に記録して歩いています。
―仕事をしていて面白いことは何ですか? 様々な作業を行う人と一緒に仕事をしていますが、その中で様々な考え方を持っている人たちと触れ合えることが楽しいと感じています。
―クリーンセンター多摩川ではどれくらいの期間働いていますか? クリーンセンター多摩川では6年ぐらい働いています。以前は電子機器の開発などの仕事をしていたこともあり、ロサンゼルス五輪で使われた写真判定機の開発に携わったこともありました。
―仕事をしている中での苦労は何ですか? 作業を行う施設内は暑い箇所が多く、空気もよくないところが多いことが苦労する点です。 |
―作業中に気をつけていることは何ですか?
施設内は階段が多く、電気を扱う作業のため、転倒事故と感電事故には気をつけています。また、今年の夏はとても暑かったですが、作業中はこまめな水分補給と休憩を心がけ、熱中症予防にも気をつけていました。
―仕事のやりがいは何ですか? 仕事の中でまだまだわからないことも多いですが、毎日寝る間を惜しんでは、参考書や各制御盤の電気図を理解し、自分自身の知識と成長につながることがやりがいだと感じています。
―なるほど、勉強することがお好きなんでしょうか? 好きということはないですが、一時期資格をとることに熱中していたことはありました。その時には1年に2~3個ずつ資格をとっていき、今では30個ほどの資格を所持しています。資格コレクターであると言ってもいいかもしれません。
―それでは、他に何か趣味はありますか? 趣味は釣りと読書ですね。特に釣りに関しては、かつて自分で船を所有するほど熱中していました。大きな鯛を釣り上げたことから、「鯛の名手」という異名もあります。釣りからは、人生と同じで「我慢」が大切ということを学びましたね。 |
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