不燃・粗大ごみ処理施設では稲城市と狛江市の2市のごみを処理しています。搬入されたごみは破砕機にかけて小さくバラバラにしてから、燃えるもの、燃えないもの、リサイクルできるものに選り分け、燃えるごみは焼却ピットに搬送し燃やしています。

  • 処理能力:50トン/5時間
  • 破砕機形式:回転衝撃式
  • 選別種類:鉄類、アルミ、可燃物、不適物 

※画面をクリックすると拡大します。

 

不燃ごみの処理行程

不燃ごみピット

稲城市と狛江市から出された不燃ごみはごみ収集車で収集され、クリーンセンター多摩川に到着するとまずは収集したごみの量を計量したのち、不燃ごみピットに下ろされます。

 

 

不燃ごみ手選別コンベア

不燃ごみピットから不燃ごみ受入ホッパーに投入し、破袋機にかけて選別しやすい状態にしたあと、手選別コンベアで運ばれて、作業員が手作業で受入基準外の不適物を取り除きます。工場内での火災や事故を防止するため、リチウムイオン電池などの充電式電池の除去も行っています。

 

磁選機

手選別コンベアで作業員が不適物を取り除いたあと、磁選機にかけられ、磁力で吸い付けて鉄類を回収します。ここで回収した鉄類はブロック状に固めて、資源物としてリサイクル業者に売却しています。
リサイクルできるものを回収したあとの不燃ごみは、粗大ごみ受入コンベアを経由して最終的には可燃ごみピットに運ばれ、焼却処理されます。

 

粗大ごみの処理行程

粗大ごみの搬入

稲城市と狛江市から出された粗大ごみは、クリーンセンター多摩川に到着するとまずは収集したごみの量を計量します。
計量された粗大ごみは、クリーンセンター多摩川の粗大ごみ解体場に下ろされると解体や選別を行います。火災の原因となる充電式電池の取り外しが困難な電化製品等は解体してリチウムイオン電池などを取り除きます。また、灯油が残っているストーブなどの不適物も取り除きます。なお、羽毛布団や自転車等は選別後、資源として売却されます。
このような解体や選別を行った後、パッカー車で粗大ごみ受入ホッパーへ投入されます。

 

粗大ごみ受入ホッパー

パッカー車で運ばれた粗大ごみは、粗大ごみ受入ホッパーに投入されます。ここで回転式破砕機で細かく砕き、磁選機・振動ふるい機・アルミ選別機にかけられ、その残りは可燃ごみピットに運ばれていきます。

 

回転式破砕機

破砕機の中には鉄製の大ハンマー(63kg)が14個と小ハンマー(35kg)が12個組み込まれており、これを回転させて電気製品や家具などの粗大ごみをバラバラに砕き、その後の処理をしやすくしています。
また、スプレー缶やカセットボンベの混入による爆発事故の対策として、検知機でガスの濃度を監視しながら破砕機内に絶えず蒸気を吹き込み、酸素濃度を低くして爆発を未然に防ぐようにしています。


(回転式破砕機のハンマー)

 

磁選機

ここでは電磁石を利用して、ごみの中に混じっている缶などの鉄類を資源物として回収します。


(磁選機の内部)

 

振動ふるい機

「磁選機」で鉄を取り除いた残りのごみは、ここで処理しやすいように選り分けられます。
原理は格子を応用したもので、格子の狭い隙間からでたものがアルミ選別機に送られアルミを取り除いた後、可燃ごみピットに送られます。また、隙間から落ちなかったもののうち、重い鉄の塊等は、不燃不適物貯留ホッパ-に送られます。


(振動ふるい装置の内部)

 

アルミ選別機

残った破砕物のうちアルミなどをここで資源物として回収されます。
これは磁気を得ているドラムを高速回転させ、アルミニウムに強力な高周波の磁気を受けさせて、アルミニウムから発生するうず状の電流の作用によって反発力を得て、はじき出す仕組みとなっています。


(アルミ選別機の内部)

 

金属圧縮機

回収された鉄やアルミは、資源物としてリサイクル業者に運搬しやすくするためにここでブロック状にプレスされます。

 

粗大ごみの処理行程の動画

これまで見てきた粗大ごみの処理の行程について、動画で詳しく解説しています。

 

※上の画面をクリックすると動画が再生します。